ととがなくなり、お葬式も終わりました。
日常が戻ってきた朝、みんなが悲しみにくれている中、常子だけは涙を見せませんでした。
そんな中、ととの会社の社長たちが焼香にやってきます。
常子の様子に「常子ちゃんは立派だね、お葬式でも気丈だったし」と社長が褒めます。
それを聞き複雑な鞠子。
帰り際に言いにくそうに「会社にまだ小橋君の私物が残っているので、取りに来てほしいのだが…」と言われ、悲しげながらも返事をするかかを遮るように、常子が「私が取りに行きます。よろしければ、今からでも」と言います。
常子はその足で会社に行き、落ち着いた表情で父の私物を片付けます。
一方、家では鞠子が不満をぶつけていました。
「つー姉ちゃん、ととが亡くなったのに、悲しくないのかな…」
「悲しくない訳ないわ」
「でも全然悲しそうなそぶりを見せないよ!つー姉ちゃんは冷たいよ!」
そこに常子が帰宅。
「つー姉ちゃん、冷たいよ!全然悲しそうじゃない。どうして!?
なんで何も言わないの?」
常子は私物を置きに父の部屋へ行きます。
すると机の上にみかんが。みかんをいつも揉んでいた父の姿が鮮やかに蘇ります。
常子ははじけるように家を飛び出しました。
「常子?」
母の声も振り切り、走って、走って、桜の下へやってきました。
後ろから母が追ってきます。
「泣きたくなかったのに。泣いている場合じゃないもの。
ととと約束したんです。
3人のことを守ると
だから強くならくちゃって思ったんです。
でも、やっぱり 悲しいです。
ととがいないと悲しい」
桜の木の下で母に抱かれ、常子は泣きじゃくります。
その光景を遠くから鞠子と美子は見ていました。
「おはようございます」
翌朝、一番に起きて食卓に座っていた常子。
皆を座るように促します。
「えー、私、常子は 本日からみなさんのととになります!」
「つー姉ちゃんはつー姉ちゃんでしょ?」
「それはそうなんだけど~…
とにかく、精一杯ととの代わりを務めさせて頂きます」
そう言って大きく「家族を守る」と書いた習字を見せます。
「じゃあ、とと姉ちゃんだ(^^」
「ばっかみたい。具体的に何をするのよ」
「えーと…」
「ほら、見てみて。これ。ととが撮った写真よ」
「私たちばっかり移ってる。なんでだろ?」
どの写真にも、家族の日常の何気ない姿が写されていました。
「それがととの大事にしてたことだからじゃない?
何気ない日常を大事にしてた人だから…。だからととになるってそういうことじゃないかしら」
こうして、なんとなくとと姉ちゃんは誕生したのです。
そして舞台は4年後に―
「今日もいってらっしゃい」「いってきます」
感想!
とうとう dとと姉ちゃんが誕生しましたね。
そして、舞台は4年後。役者もそろいました。
充希ちゃん、せーらー似合うね(*´Д`)
ちび美子ちゃんに会えなくなるのは寂しいけど、次週も楽しみです!