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今日の とと姉ちゃん【感想・レビュー・あらすじ・朝ドラ】なゆログ

NHKの2016朝ドラ「とと姉ちゃん」のあらすじ・感想・絵日記。他にも関連情報をご紹介します。

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「決断」6/10(金) 今日のとと姉ちゃん 第59話(第十週)

「? 常子?どうしたの?鏡を見たまま、ぼうっとして」
「…。この2日間久しぶりに家にずっといて、いろいろ気が付きました。
鞠ちゃんもよっちゃんも、私が思っているよりもずっと大人になっていたんですね…」
「…そうね…」

休みも明け会社に出るも、やはり考え事が蘇りぼうっとしてしまう常子。
それを早乙女がたしなめる。

「あなたは妹さんたちのために走り抜けていく道をえらんだのでしょう」


--

滝子のもとを訪れた常子。

「鞠ちゃんなんて最近お化粧までするんですよ。文学同好会?とかいうのもとても楽しそうで・・・
よっちゃんも、鞠ちゃんもわたしが思っているよりもずっとしっかりしていて、びっくりです。
成長したんですね…」

「ふふ、成長ねえ…」

そう言って缶を常子に渡す滝子。中には小銭がぎっしり入っている。

「これは美子の駄賃さ。今まで縫物をしてもらってあげた駄賃を美子全部ここに入れているんだよ」
「え?どうしてそれをおばあさまが?」
「学費の返済の足しにしてくれってさ」
「・・・!」
「フフ、あの子なりに常子を手伝いたいと思っているんだろう。あの食いしん坊な子がお菓子も買わずに全部預けるんだ。すごいだろう」
「あは、そんなこと…全然知りませんでした…」
「常子。
鞠子や美子が一人前に大人ぶっていられるのはあんたのおかげなんだよ。あの子たちはまだまだ子供さ」

---

美子が一人で勉強をしているところに常子が帰ってくる。

「…よっちゃん。…ごめんなさい。おばあ様にさっき聞いたの。縫物のこと御駄賃のためだなんて決めつけてしまって」
「!
…私も、ごめんなさい。いろいろと」
久々に視線が合う。そしてその視線が柔らかく緩んだ。

「あ、とと姉にあげるものがあるの」「えっ」がさごそ
包装紙で大雑把に包まれていたものは、きれいに縫われたマフラーだった。
「これは・・・?」
「とと姉、私たちにお金を使ってばっかりでお洋服ずっと買っていなかったでしょう?
だからせめてマフラーくらい新しいものをって思って」
「…ありがとう」
「あと、お出かけ。また、みんなの都合が付いたら出かけない?」
「…もちろん。私はいつだってみんなとのお出かけは行きたいんだから」
「いつもは行き過ぎでしょう。あ、上野の動物園とか、でも銀座のホットドックも気になるし…」

夜、一人で目標を認めた短冊を見つめる常子。

---

「星野さーん、うふ、常子さん。いらっしゃったわよ」
「えっ!!」どたんッ
「こんにちは…」

「ごゆっくり~♪」

「……」
「えっと、荷物の整理を進めていて」
「浜松から上京してきたことを思い出します。あ、引っ越しの時って小銭が出てきません?
なぜかあちこちから出てきて、鞠ちゃん達と競争して集めたっけ」
「…」
「あっ、ごめんなさい。お忙しい時にお話しするような内容じゃなかったですよね」
「いえ、僕も覚えがあります。
言い出しにくいことがある時、つい関係のないような話をしてしまったりしますよね」
「…きっと星野さんと夫婦になったら楽しいんでしょうね」
「ー…えっ!!そ、それは、じゃあ?」

「…すみません。今、結婚をすることは、できません」
「―…」
「…ごめんなさい」
「謝らないでください。常子さんのことだからとても真剣に考えて下さったんですよね」
「…やっぱり家族と離れることは出来ません。もっとお世話をしていかなくちゃいけないし…
何より私がもっとしてあげたいんです」
「…なんとなく、常子さんにはこう言われるかもって、心のどこかで思っていました。
もう日が暮れます。森田屋さんまで送りますね」
「いえ…」
「送らせて下さい」

つづく



感想!

やばい。書いているだけで切なくなってきた。
とと姉ちゃん、やっぱりすごいですね。美子も常子も感情の流れがこっちが思っているよりもずっと複雑なのになんでこんなに自然なの…。

まずよっちゃん、裁縫を侮られたこと=アイデンティティの否定 + 思春期だから余計敏感になったんだろうと思って常子とあそこまで激突したんだと思ってたけど、他にもまだあった。
常子にあんなにイライラするのは「息苦しいから」「そう言われる身にもなってよ」
これって「されるばかりじゃ嫌!私もとと姉に何かしたい!」って意味もあったのか。

さすがに深い愛に包まれた家族。いろんなヒビが入ったとしても根っこのところは本当にいい子なんだなあ。

そして、常子。
常子の性格を考えれば、とととの約束を裏切って 家族を捨てれるわけもない。
もう昨日の時点で答えは出てたんだけど、それでも悩むってことはそれだけ星野に惚れている証拠なんだね。
とと として生きてきて、でもそれを否定されて、自分もととじゃない自分を夢見たりして、滝子に とと と認められた。 さらに 何より大切な家族と笑いあってしまった。

こりゃ行けないよ。しょうがないよ。っていうか星野もそういう常子だから好きなんでしょ。
もっと考えて話してよ。別居結婚とか、数年後に結婚とかできんか。うぅ。

滝子ばっちゃのセリフに目から鱗。
そうだよね。自由なことを言えるのはまず生活の基盤がしっかりしていてこそ。
そこをきちんと支えられるって、お金をきちんと稼げるって、立派なととだったわ。ちょっと常子が歪んできちゃった?なんて思ってほんとにゴメンヨ。

でもさ。森田屋さんには知らせるよね?そしたら姉妹たちも知るわけじゃない。
そうしたら、また事態は変わらないのかなぁ。


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