「別れ、そして新しい道へ」6/11(土) 今日のとと姉ちゃん 第60話(第十週) 第10週 「常子、プロポーズされる」 2016年06月13日 0 「本当のところ、大阪に住むのは不安だったんです。大阪の人は言葉がきついので、一人で住むのは心細くて」「ふふ・・・もしかして、それがプロポーズの理由だったんですか?」「違います。僕は真剣に・・・! ふふ、でも安心しました。やっと常子さんが笑ってくれた」 「・・・あの、どうして断られるかもって思ったんですか?」「僕が好きなのは、ご自分のことよりご家族を優先される、そんな常子さんだから、恋に落ちたんです。だから矛盾するようですが、ご家族を選ばず僕を選ぶような常子さんならこんなに好きにならなかったと思います」「・・・」「それではここでお別れしましょう。遠くに離れても、常子さんや皆さんの幸せを願っています」「ありがとうございます」「さようなら、お元気で」「・・・さようなら」別れた二人。もう互いに振り返ることはなく歩き出す。一度だけ振り返るとそこにはもう星野の姿はなかった。再び前を向き歩き出す常子。帰ると厨房では君子と鞠子常子が三人で手伝いをしていた。「どうしたの?とと姉。まだ具合悪いの?」「ううん。そんなことない。心配してくれてありがと」「心配するのは当たり前。お礼なんて言わないで」「あれ?普通に口きいてる・・・。喧嘩はもう終わったの?」「うん、このマフラー、よっちゃんが編んでくれたの」君子だけが心配げに常子を見つめた。---駅では様々な別れが繰り広げられていた。出征する者も。その中で星野は大学の仲間に見送られ、笑顔で汽車へと乗り込んだ。満席の車内で揺られながら、色々なことを思い出す星野。常子との出会い、ケガを手当てしてくれたこと、楽しかった思い出の数々。星野が何かに気づいた。窓を開ける。汽車は橋を渡っていた。河原を見下ろすと一人の女性が立っている。常子だ。「つねこさーん!!!」常子の名を繰り返し呼ぶ。その姿を常子は丁寧に、丁寧にお辞儀をして、見送った。---森田屋では皆がそろってわいわいと働いていた。そこを通り抜けて部屋へと戻る常子。「ただ今帰りましたー」君子だけがそっと、後を追う。仏壇に向かい、座っていた常子。「星野さんと、何があったの?」「・・・星野さんに、プロポーズ、されました」「!」「でも、お断りしました。私には・・・まだここにいたいんです。」「常子!前にも言ったでしょう。あなたには自分の幸せを第一に選んでほしいって」「違うんです。鞠ちゃんや、よっちゃんがどんな風に育つのか、もう少し見守って行きたいんです。とととの約束は関係ありません。はっきり分かったんです。私はまだみんなと離れたくありません」「それが、あなたの幸せ?」「はい・・・。・・・それでも、星野さんとのお別れは、つらいものですね・・・」「こうすれば、誰にも聞こえないわ」常子を抱きしめる君子。途端に溢れ出す涙。常子の恋は終わったのだった。つづく感想!朝から号泣なんですが!!!!!スゴイですね。台詞だけじゃなくて動きの色々なところに意味があって。星野と常子との別れのシーンはそのまま二人の人生の今後を暗示していて泣けました。一度だけ振り返ってしまった常子の女心。あと、先を見つめ続けた星野も汽車では常子への思いに溢れていて・・・こんなに思い合っているのになぁ・・・。でもここまで完全な別れを用意するっていうことは、二人の再開はもうないんでしょうね。戦後の混乱で再び会えないかとも思ったんだけどなぁ。昨日のプレミアトークは星野さん役の坂口健太郎さんでしたね。すっごくよかったです!!!星野さんは彼がやらなきゃここまで魅力的にはならなかったかも。このふんわりとして善良でどこかおかしくて可愛らしい星野は彼の人間性が透けていたんだなぁ。常子と星野の恋についての各役者さんのコメントも興味深かった!一視聴者としては、どうしても役者=役柄で見てしまうんですが、みんな、自分の役であっても一歩引いて冷静に見てるんですね~。一番面白かったのは、君子さん。そうですよね、星野にはもちょっと強引に言ってほしかったよねwもういい加減、あまちゃん引っ張るのもださいので「ロス」とか言いたかないんですが、来週から寂しくなります。うぅ。 PR