「母娘決裂!」 4/23(土) 今日のとと姉ちゃん 第17話(第三週) 第3週「常子、はじめて祖母と対面す」 2016年04月24日 0 常子を清の嫁にしたい、そしてゆくゆくは青柳商店を任せたいと伝えた滝子。「何も級にどうこうしようってわけじゃないんだ。ここで過ごすうちにゆっくり学んでいけばいい」君子「…やはり、変わっていなかったんですね。はじめから、子供たちの誰かをここの跡継ぎにするつもりで、それでここに住まわせてくださったんですね!」「ちがうよ。ここで共に暮らしていてあの子を見ている内にそう思うようになったんだ」「信じられません…!お母様のお話はお受けできません。子供達には自分で進む道を決めてほしい。竹蔵さんともよく話していたんです。小さくとも一人の人間。この子たちひとりひとりの思いを大切にしてあげたいって。そうして、幸せな道を見つけてほしい…」「甘いよ!女なんてもんは、普通の暮らしをするだけでも苦労しちまうんだ。何も私はあの子にここの200年の伝統を押し付けようとそれだけを考えて、この話を持ち出したんじゃないんだよ。ここにいりゃ、食うに困ることはない。女はまずは暮らしを落ち着けて、やりたいことなんてもんはそれから始めればいいんだ。大体め、じゃあどうしてそうやって出て行ったお前が、今こうしてこの家に戻ってきたんだい?悪いこたぁ言わない。私に任せなさい」「…私はそうは思いません!竹蔵さんと暮らしたあの時間は…決して無駄なものではありませんでした…。お母様、申し訳ありませんが、このお話はお断りさせて頂きます」「…そうかい。それじゃあ、出ていったらいい。出て行って、お前のいうそのやり方で幸せな人生というやつを歩んでおくれ!」「…。お世話に…なりました」---3姉妹は楽しそうに美子のままごとに付き合って遊んでいた。「あ、かか!かかも一緒に遊んでください」「……」なかなか言い出せない君子。でもやがて観念したのか、姉妹に向かい合って正座をする。「…みんな、ごめんなさい。私たちはこの家を出ていくことになりました」常「それは引っ越すということですか」うなずく君子。「えっ…どうしてですか」「もうおばあさまに会えなくなっちゃうの?」悲しみと不安から顔が曇る鞠子と美子。君子は答えられない。常「…よし」常子はそんな姉妹の肩を温かく叩く。「じゃあ、荷造りしなくちゃ。かかが決めたことなんだよ。理由が何であろうと、私たちのためを思ってのことに決まってるじゃない。ね?」その言葉に、思うことはあるだろうが妹たちもうなづいた。---大荷物を抱え青柳商店を後にする。行く当てはないが先頭を颯爽と歩いていく常子につられてか、家族に悲しげな様子はなかった。君子「あ、ねえねえ。ちょっと待って」何かを見とがめた君子が皆を呼び止める。指さす先には女中募集の張り紙。しかしそれが貼ってあるのは、寄りによって青柳商店の真裏、さらにいえば滝子の天敵のまつがいる森田屋だ。「え…でも」「行ってみましょ!」---青柳商店の娘孫が求人に応募しにきたとしり、はじめは目を白黒させたまつだが、とりあえず面接をすることに。「お願いします!」まつ「ふーん、家族4人ねえ…。…。…わかった。子ども達のごはんも賄いから出すならその分給金から天引きするからね。あと、弁当をひっくり返したりしても同様だ。部屋に案内するよ。付いといで」通されたのは上の階の一室。長く使ってないようで埃だらけだ。「なんだい、文句でもあるのかい」常「いえ!…趣のある部屋だなーって」「ふん、掃除はきちんとしてきれいに使っとくれよ」「「「はい」」」まつが去った後、部屋の様子に怯える妹たち。「襖の奥…怖い虫とかいそう…」常「大丈夫! 住めば都っていうじゃない」君「掃除をしましょう」そう言って換気のために窓を開けた。---青柳商店隈井「いいんですかい。追っかけなくて」滝「いいんだよ」ずっと問答を続けている。滝子が外の作業場に出ていっても、隈井はしつこく食い下がった。「でも売り言葉に買い言葉でしょう。やっぱりあっしが今からでも後を追って」「必要ないって言ってるだろ!」「…女将さん、わたしゃね。嬉しかったんですよ。お嬢さんたちが帰ってきてくれたのはもちろんなんですが、何よりもご家族が増えて…女将さん、そりゃあ楽しそうな顔を良くするようになったんだ。ここで縁が切れちまえば、お嬢様たちとは一生会えなくなるかもしれない。それでも、本当にいいんですか!?」「……。…そうだね、じゃ、じゃあ、居場所だけでも見つけてきてもらおうか」ようやく正直になった滝子に嬉しそうにヘイッと声を上げる隈井。そうして何気なしにチラッと上を見上げると…「あ」「あ」2人の視線の先には、気持ちよさそうに窓から風を浴びている君子の姿。視線が合って慌てて窓をしめて奥に引っ込んだのだった。---まつ「おーい、あんた達、手伝いにきな!」常「え?え?」「早く!」「「「はいっ」」」4人、家階下に降りて厨房へ行く。「手が足りなくなってね。さっそく手伝っとくれ」厨房には女性2人、男性2人の姿が。何故かみんなこちらを睨みつけている。なぜそんな目で見てくるのか分からず戸惑う常子なのだった。感想!滝子vs君子のバトルは見ごたえありました!どちらの言い分も一理あるだけに…難しいですよね。でも私はどちらか言うと滝子さんよりかなぁ。やはり、現実は甘くないですもの。夢だけじゃ生きていけない。そして今回の場合は君子さん自身の問題ではなくて、子供たちの問題なんです。自分で選んだ道なら、最悪、野たれ死にでも責任は自分のものと納得できても、親が選んだ道とすると…これはやっぱり賛成できない。親はまず子供に食べさせる義務があるのですから。福祉や児童手当のある、今の時代でもシングルマザー3人だと厳しいですよ?ましてや、女の働き口が極端に少なさそうな時代ですからね。ただ、そこはヒロイン補正で絶対に何とかなるんですが(笑今回の君子・滝子・隈井の「あ」と目が合ったところは爆笑モノでした!このドラマのコメディ部分大好きです!大げさじゃないんだけど、間と流れで思わずくすりとさせられる。さてさて、森田屋での生活はどんなものになるのでしょうか。次週も楽しみです。今日の注目:ピエール滝の板前姿にデジャヴ PR