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今日の とと姉ちゃん【感想・レビュー・あらすじ・朝ドラ】なゆログ

NHKの2016朝ドラ「とと姉ちゃん」のあらすじ・感想・絵日記。他にも関連情報をご紹介します。

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恋の予感!? 4/20(水) 今日のとと姉ちゃん 第15話(第三週)

「よく来たね」
労いの言葉に戸惑う君子。
「浜松に比べて、東京は暑いかい?」
常「えっ!えっと、そう…ですね」
美「うーん、どっこいどっこいかな?」
「ははは、どっこいか。そうかそうか」
「……」
「…こんなに大きくなったんだね」
孫たちを見つめる目は優しげだ。
「お母さま。この度は私たちを快く受け入れてくださって、ありがとうございました。
本来なら、もう戻れない身ですのに…」
「よしとくれ、昔の話は。…おかえり、君子」
「―…!」
うぅッ 鳴き声は祖母の隣から聞こえる。隈井が泣いているのだ。
「良かったですね~、お嬢さん。ううっ」
「ああ、まったく。だからお前たちには黙っておいたんだよ。
君子達が帰ってくるなんて知ったら、舞い上がって仕事が手に付かなくなるだろ」
常子達に目を向ける。
「…お前たちも長旅で疲れたろ。ゆっくり休みなさい」
「ありがとうございます」
優し気な祖母の様子に、自然笑みがこぼれる常子だった。

---
夕闇が辺りをつつみ、店じまいを進める屋敷の奥。男たちのたくましい歌声が聞こえる。
常子達と祖母がささやかな宴を行っているのだ。
横には力強い店の男たちが、素朴な歌声を響かせていた。
それを聞きながら祖母・滝子はお酒を飲む。
窓際には風鈴が揺れていた。
---
浴衣姿で団扇を仰ぎつつ、窓からの景色を見下ろす君子。
隈井「いかがですか?久々の木場の景色は?」
「ずいぶん変わりましたね・・・」
「ああ、震災がありましたからね。あれでほとんどのもんはなくなっちまいました。
なんせ昼食時でしたから、あちこちから火が上がっちまって…家事もひどかったんです」
「あれは確か大正…」
「12年ですね」
「そう、10年かそこらでよくここまで立て直して…」
「みんな必死でしたから」
「そんな大変な時にお力になれず、申し訳ありません」頭を下げる君子。
「いやいや!お嬢さまには浜松の暮らしがあったんですから。
それに大変なのはお嬢さまも一緒でしょう。まさかあの竹蔵さんがあんなに若くになくなるなんて・・。それからさぞ苦労なさったんでしょう。」
「ふふ、娘たちが力になってくれましたから」
「お嬢さまは明日からお店に出るんで?」
「いえ、私は別のところで働き口を探します。これ以上、母に迷惑をかける訳にはいきませんから」
「相変わらず、しっかりしていらっしゃる」
感心する隈井。
「…本当は、ここに来るまでずっと不安だったんです。電話でも手紙でも、私たちを受け入れてくれると言ってもらえたんですが、母の本当の心はあって見るまで分からなくて。
もしかして、昔みたいに母の言いなりにされてしまうんじゃないかって心配してたんです」
「厳しかったですからね、女将さんのしつけは。箸や姿勢、頭の下げ方までご自分の思った通りになさらないと、叩いてらっしゃった」
君子を呼びに来た常子。二人が話しているのに気づくと、話の内容からつい隠れてしまった。
そのままじっと聞き耳を立てる。
「でも、女将さん少し変わられましたよ。たぶん、お嬢様が家を出て行った頃かな?
いや 物言いは相変わらずのきつさなんですけどね、こう人にご自分の考えを押し付けなくなったというか。お前どう思うんだい、と言った感じで一言ふえてねぇ。
きっとお嬢さまが出ていって思うことがおありだったんでしょう。
長く離れてらっしゃったんだ。その時間を取り戻すようにゆっくり時をかけて仲直りをなさったらいいんじゃないですか?」
「かか!」
「常子、どうしたの?」
「いえ…お布団が敷けたので呼びに来たのです」
「まあ、ありがとう。今行くわ」
---
寝室。布団を敷いた片隅で、家系図をのぞき込む姉妹と君子。
「えーっと、この方がおばあさまと再婚なさった方よね」
「そうよ。ただ五年前に亡くなられたそうで、それからはおばあさまがお店を仕切ってらっしゃるわ」
その君子の義理の父との間に「清」という名がある。
「この方はたしかそのおじい様との間に養子にいらしたのよね。ということは…かかの…弟?」
「ああ。…そうなるかしらね。私も直接お会いしたことがないから、どんな方は分からないけれど」
「かか。かかの本当のお父様はどんな方だったんですか?」
「とっても優しい方でしたよ。一回も叱られなかったわ。その代り、お母様にはたくさん叱られたのだけど」
美「かかでも叱られるの?」
「ええ、小さいころはね」
「カカにも子供の頃があったんだ。うふふ、不思議な感じ!」
「どんな子供だったんですか?」
「それは、とっても美人でしたよ」
くすくす笑い合う姉妹たち。つられて君子も笑う。
こうして東京の初日は穏やかに過ぎたのだった。
---
翌朝。
忙しく働く男たち。
身支度をしてひとり外に出てきた常子はその様子に胸を弾ませる。
その中には祖母と隈井の姿も見える。
材木の運搬の手はずを整えてるようだ。
とそこへ、スーツ姿の男性が通りかかった。
男は青柳商店へ入ろうとする。
「あの、うちに何か御用でしょうか?」
「?うち? 私はここの主人ですが」
「・・・あ!もしかして、清さん!?」
「!ああ、君がもしかして浜松から来ると言ってた、ええと」
「はい、長女の常子です。よろしくお願いします」
元気よく挨拶をする常子に意味ありげな視線をよこす清。
「ふーん」そうしてグイッと近づいて顔を覗き込む。
「なっ???なんでしょうか」
「いや、君が想像していたよりもずっと…美しかったからさ」
そうしてお店へさっと姿を消してしまう。
思いがけないセリフに常子は胸を高鳴らせるのだった。

つづく


感想!

常ちゃん、ちょろ過ぎんだろー!!(爆
東京は怖い男がたくさんいるんだから、こんなにコロッとときめいてちゃダメー!
しかし鈍い常子にはこのぐらいストレートに言った方が効き目があるんですねー。
玉置君、勉強になったね。
話のテンポは少し落ちたけど、まずははじめての風景を常子の視点から丁寧に描いていきたいってことでしょう。
くらべちゃいかんけどあさが来たとはスケールが違うなぁ。
なんだろう、このリアルさ。まあ、あっちはコメディテイストではあったけど。
早く東京編が動き出してほしいです♪
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