4/11(月) 今日のとと姉ちゃん 第2週「常子、妹のために走る」 2016年04月11日 0 消防団が威勢よく訓練をしている中、一人女の子が混じっています。 「どうして女がおるんだ?消防団は戸主か長男がやるもんだろう」 「あ、私が家長です。父代わりなので」」 明るい笑顔で常子は今日も頑張っています。 --- 母の君子は、父の働いていた工場で「検反」という仕事を始めました。 それと会社からの遺族援助で暮らしを支えています。 長女、常子は高等女学校の4年生。 クラスメートと先生にあだ名をつけて笑いあったり、クラスの人気者です。 次女、鞠子は3年生。 成績優秀な優等生です。 こうして、家族のみんなは父の死後、前向きに頑張っていたのですが、 三女の美子だけは、最近様子が変でした。 --- 常子と鞠子が学校から一緒に帰る途中、幼馴染の「玉置三兄弟」に絡まれます。 姉妹はてんで相手にしないのに3兄弟の年が姉妹と同じためか、いつも突っかかってくるのでした。 「ととね~ちゃん!いいな~、俺んちの父ちゃんになってくれよ~げへへ」 「こんな汚い弟いりません」 「ばっかみたい」 つんと、無視を決め込みますが、その後ろ姿に三男が言います。 「お前んちの美子なー!いっつも暗い顔して鬱陶しいから、学校にもうくんなって言っとけよなー!」 姉妹は、何言ってんだろうね、という感じで相手にしません。 家に帰ると美子がちょうど出かけようとしていました。 「どうしたの?今日はお夕飯作るのお手伝いするって約束でしょ?」 「えー、ちょっと…」 玄関で3人がもめていると、そこに男の人がやってきます。 「先生!」 「やあ、常子さん、鞠子さん久しぶりですね。今日は美子さんのことでお話しにきたのですが…あれ?聞いてないですか?」 罰の悪そうな顔の美子。 居間に先生と常子の二人。 「えっと、お母さんは?」 「母は仕事中です。あの私に話してくださいませんか? 私は戸籍上でもこの家の戸主ですし、そのように扱ってほしいんです」 「…すみません。そうですね。 実は、美子さんの様子が最近気になって、暗い顔していつも一人でいるんです」 --- 縁側、美子と常子の二人。 「あのね、最初は仲良くしてるの。 でも皆だんだんとトトとカカの話をするようになるの。 私は話せることがないから…そうしてる内に話さなくなっちゃった」 「美子もトトとの思い出、あるじゃない?ほら皆で紅葉狩りに行ったこととか」 「トトとの思い出は減るばっかりだもん。もう増えない。 いいなー、みんなトトがいて」 「…そうだよねー。つらいよね…。 でも美子には家族のみんながいるじゃない。皆で思い出いっぱい作ったらいいよ」 「えー、例えば?」 「ん~」 君子と鞠子が登場。 「ねえ、美子。私もね、工場で働くようになって、はじめは暗い顔ばっかりしていたの。 でもね、このままじゃいけないと思って。 無理にでも明るい顔をするようにしたの。 そうしたら、少しずつ話しかけてもらえるようになったわ。 美子も明るい顔をしてみたらどうかしら?」 「でも、楽しくもないのに笑えない」 「美子、見て見て ほら、おはじきおばけ~」 おはじきを両目に挟んだ常子。キョトンとする美子。 「何それ」 「それ、つまんないよ」 「えー、そうかな?ホラ、こんなのも思い出したら笑えるかもしれないじゃない。 あ、じゃ鞠子やってよ」 「やだよっ」 あはははは。みんな笑顔になりました。 --- 常子はトトになると決めた時、3つの目標を決めました。 1、家族を守る 2、鞠子、美子をきちんと嫁に出す 3、家を建てる --- 翌日。昨日の光景や母の言葉をを思い出して、ほんのり笑みを浮かべる美子。 それを見て、隣の男の子(3馬鹿か?)が「きーもちわりー」とからかいます。 一方、お昼に常子は美子のお弁当まで間違って持ってきてしまったことに気づきます。 教室を飛び出して、美子の小学校にお弁当を届けようとする常子。 つづく 感想! いのっちじゃないけど、三馬鹿しめたるぞー!!!(゚Д゚)ノ よくも私の美子ちゃんを・・・ 天真爛漫な美子ちゃんの性格変化にちょっとショックですが、 よく考えるとまだまだ甘えたい盛りですもんね。 いろいろ、考えちゃってもしょうがないよね。 大丈夫、とと姉が笑顔を取り戻してくれるよ! だけど、常子さん。 目標に自分が嫁ぐことが入ってないよ(笑)男らしいわ~。 PR