「新種発見ならず」 5/7(土) 今日のとと姉ちゃん 第30話(第五週) 第5週 「常子、新種を発見する」 2016年05月07日 0 「こんにちはー^^お邪魔します」「「「きた~~!!」」」「もしかして、星野さんも新聞をみて知ってるんじゃ…」「今日はわざわざお祝いなんてしてくださってありがとうございます」「やっぱり知らないみたいだよ~~!」 「こんにちはー^^お邪魔します」「「「きた~~!!」」」「もしかして、星野さんも新聞をみて知ってるんじゃ…」「今日はわざわざお祝いなんてしてくださってありがとうございます」「やっぱり知らないみたいだよ~~!」武蔵を客間に通し、台所に集まる一同。「あ、新聞!」鞠「ここに」手にはあの新聞。「おう、でかした!でもどうすんだ。誰か教えてやらねえと」「後になって知る程、ショックが大きくなるかもしれませんものね」「でも、誰が…長谷川、お前行くか。おめえくらい軽いヤツが口を滑らせた方がショックが小さく済むだろ?」「いやいやいや!無理ですよ~!それに軽いヤツっていえば、大将だっていい勝負・・・」「なんだとー!」常「私が伝えます!」「「「・・・」」」「もともと青柳家に星野さんを連れて行ったのは私だし、そうしなければ、こんなにショックを受けることはなかったのかも」「そうだな」「うん」「そうだね」「・・・う、はい」---「昨夜は国の両親に手紙を書いていました。これで少しは親孝行になればいいのですが」ニコニコ「・・・」「「「「・・・ゴク」」」襖の向こうから聞き耳を立てる森田屋一同。「そうだ、常子さんのお話しって何でしょうか?」「えっと…」「「「ゴクリ…」」」(;゚д゚)「好きな食べ物はなんですか?」ズコー!!!「好きな食べ物…お味噌汁、かな。母の味噌汁がたまにむしょうに食べたくなるんです。あは、でも祝いの席で味噌汁はおかしいですよね」「あはは・・・」---「ごめんなさい!!!・・・どうしても言えなくて・・・」「仕方ないわよ」「うんうん」「でも、じゃあ誰が教える?」「う・・・」宗「いっそ、祝ってやるか。どうせまだ知らないんだ。一日くれえ、このままいい気分にさせてやってもいいんじゃねえか」「・・・」君「で、でも、今日が楽しい分、ショックもより、こう大きくなりませんか?」「うーん・・・」武「あーーー!!!」 「「「!!」」」---だだだっ「どうした!?」武「すみません。お茶をこぼしてしまいました」「「「なんだ・・・(ほぉ~・・・)」」」長「ああ、いいよいいよ。拭いてやるから^^」そう言って畳にあてたのは手に持っていた新聞紙―・・・「「「あー!」」」だが一同が気づくと同時に武蔵も記事に気づいてしまう。食い入るように記事を読む。「・・・すでに発見されていたんだ。だから皆さんの様子がおかしかったんですね。そうか、そう・・・」ばた「きゃあ!」---客間に布団を敷き、見守る一同。「貧血かしら」「喜びのあまり、またお食事を忘れたのかもしれないわね」「このまま、ゆっくり寝かせといてやろう」そうして皆が立ち去る中、座り続ける常子。そして思い立ったように「宗吉さん。すみません、お台所を貸して頂けませんか?」---においと物音に気づき、目覚める武蔵。メガネをかけるとちょうど部屋のすみにお盆を持った常子。「あ、気づきました?ちょうどよかった。お食事が出来たところなんです。よかったら、どうぞ」お盆の上にはごはん、漬物、味噌汁。「みそしる・・・頂きます」「・・・」「・・・母と同じ味だ」「よかった(ほっお国が飛騨だと聞いたので赤みそを使ってみたんです」椀を覗き込むように俯く武蔵。「あの・・・余計なお世話かもしれないんですが・・・。ごはんも大事だと思うんです。あ、もちろん研究は大事なんですけど、ご飯をきちんと食べると元気が出るし、その方が頭も回って研究もきっとうまくいくと思うし。だから・・・元気でいて下さい。おくにの両親のためにも」「・・・!・・・常子さんの言う通りだ。実に合理的です。体を壊しては研究をすることもできません。これからはきちんと食べて、きちんと寝ます。そしていつかきっと新しい植物を見つけてみせます」吹っ切れたように笑う武蔵。それをみて嬉しそうに微笑む常子だった。---「今日は本当にありがとうございました」「またいつでも飯食いにこいよ」「ほら、握り飯。ちゃんとご飯たべるんだよ」「はい!ありがとうございます。それでは失礼します」「気を付けて」見送りが終わり森田屋家族が店に戻った後も、常子達家族は武蔵の後姿を見送り続けるのだった。「よかった」君「美味しいものを食べると、人は元気が出るのよ」鞠「星野さん、とと姉のお味噌汁でお母さんを思い出したのかな」常「…。・・・かかは?かか はおばあさまのことを思い出したりしますか?」君「・・・」気まずげに店に入ってしまう君子。「ふう・・・」姉妹は顔を見合わせため息をつくのだった。はたして二人の関係が修復される日はくるのだろうか。つづく PR