「東堂先生オンステージ」5/17(火) 今日のとと姉ちゃん 第38話(第七週) 第7週「常子、ビジネスに挑戦する」 2016年05月17日 0 部屋にひとり寝ころんでいた鞠子。常「鞠ちゃん、どうしたの?心配事?かかも心配してたよ。何だか元気がないって」鞠「なんにもないよ」「そお?・・・じゃあ、私が鞠ちゃんを元気づけてあげる!えーと、そうそう、私のくらすの担任になった東堂先生!すっごく面白いのよ~!」 部屋にひとり寝ころんでいた鞠子。常「鞠ちゃん、どうしたの?心配事?かかも心配してたよ。何だか元気がないって」鞠「なんにもないよ」「そお?・・・じゃあ、私が鞠ちゃんを元気づけてあげる!えーと、そうそう、私のくらすの担任になった東堂先生!すっごく面白いのよ~!」「ええ・・・?変わった人って、聞いたよ?授業中に雷がなったら、その雷に静かにしなさいって叱ったとか」「ああ~、いいそう(;^ω^)でもすごいのよ?女性なのに、堂々としてて、こう自分の意見をしっかり言って。あ、そうだ!じゃあ先生に借りた本読んでみてよ!ぜ~ったい元気が出るから!」「ええっ、いらないわよっ」「そんなこと言わず、だまされたと思って、ね?ね?」本を押し付け立ち去る常子。鞠子は試しに開いて見たが、読むにつれ夢中に。一晩で読み切ってしまう。---常子「えっもう読んだの!どうだった?」「・・・景色が、変わった。こう、霧がさーっと開く感じがした」「!!でしょ~~~~!」姉妹仲良く登校すると、中庭で大声でぶつぶつ話している東堂の姿。まわりの女生徒は気味悪げに逃げていく。「あ、あの~・・・」「あら、小橋さん。どうしましたか?」「これ、ありがとうございました。とても感銘を受けました!妹もいたく感激して」「あなたは?」「妹の小橋鞠子です。えっと・・・」「今の、…人形の家、じゃないですか?」「よくご存知ね」「戯曲を昔読みました。ただ…難しくてよくわからなかったんですが」「背景が分からないと話はしっかりと分からないわ。この話は妻が主人を捨て、自分の生きる道を探す、女性の自立を描いた話なのです」「!! 女性が?そんなことができるんですか??」「西洋では女性には参政権があり、男性と同等に仕事をすることができるそうよ。そうした自立の道を日本女性にも、との願いから生まれたのがこの青鞜です。この雑誌は作品から編集まで全て女性の力で作られたの。残念ながら、雑誌は廃刊し今はその気運は下がってしまったけれど…でも!これからはあなた達のような若い女性が!きっとその道を切り開いてくれるはず!あなた達、夢はありますか?」「・・・ええと、夢といえるかは分かりませんが・・・父代わりを目指しているので、家族のためにお給金のいいところに勤めるのが目標です」「素晴らしいわ。あなたは?」「え・・・ … …今は、特にありません」「…」「そう。言霊、という言葉があります。何か目標ができたら、とりあえず口に出してみて下さい。それが力になりますよ」---「面白い先生ね」「うん。・・・ね、鞠ちゃん。もしかして悩みって将来のこと?」「! 違うよ。だって、わたしまだ4年生よ」「・・・ならいいけど。ま、悩みがあるなら私にいいなさいね」「また恩着せがましいんだから」---宗吉「夜逃げ?」隈井「ああ、安岡商店だけどね。今までのつけもこれでパアだ。あれは…危ないね」「そりゃ大変だ。お前さんとこは大丈夫なのかい?」「そりゃあうちには女将さんがいるからね」---「安岡商店との取引は取りやめにする」清「ええ!? でも、あそこは古くからの付き合いで・・・」「今のご時世、情に引っ張られたら共倒れしちまう。200年の看板を守るなら甘いことはいってられないさ」「・・・」---「たしかに・・・きな臭い時代になってきたなぁ」「ああ、この事件もな」新聞には戒厳令の文字。ちょうど数か月前、2.26事件がおこったのだ。そこに酒が飲めないからと貰った酒を手土産にやってきた武蔵。さらにもう一人酒瓶を抱えた客人がやってくる。---「ただ今帰りましたー」奥が騒がしい。部屋には酒盛りをしている男たち。その中には・・・「おじさん!」つづく感想チヨさんの独壇場でしたね。奇しくも女性の自立を前面に書いたあさが来たよりも、そのテーマが素直にすとんと伝わってくるのはどういうわけか。霧が晴れた、景色が変わった。オープニングの青空もそのモチーフなのだろうか。今の不遇にまず女性自身が気づいていない、この何より大切な事実が伝わってきました。ただ、本を読むことで新たな世界に行けた常子と鞠子。そうできたのは雑誌の力なのか。二人の若い柔軟なパワーのおかげか。 PR