三馬鹿・長男がふてくされて泣いてるよ 4/18(月) 今日のとと姉ちゃん 第13話(第三週) 第3週「常子、はじめて祖母と対面す」 2016年04月18日 0 君子「18年前 いろいろあってね。 かかとおばあ様は 仲たがいしてしまって、そして私は 家を飛び出したの。その時もう二度と会わないと心に誓ったわ」「じゃあ、おばあさまは まだお元気で…」「ええ。母の家はは東京の世田谷にある材木屋なの。父が亡くなってからは、母がひとり切り盛りして私を育ててくれたわ」美子「かかと一緒だ!」苦笑する君子。「そうだけど…。母はとにかく厳しい人でね、いろんなことを自分で決めてしまうの。あれを習え、これを習え。ついには結婚相手まで。母にとっては昔から続く材木屋を守ることが何より大切だったのね。自分で選んだ婿入りしてくれる男の方と私を添わせようとしたのだけど、私には その頃すでに竹蔵さんという気になる方がいたから。そこはきっぱりと 拒んだの」美子「ととのことだ」盛り上がる姉妹。「その結果、だったら出ていきなさい、と言われてね」「「「…」」」怖そうな祖母の話にみんな黙り込む。「それから一切会わないつもりで浜松に来たの。もう連絡しないつもりだったんだけど、情けないことで私のお給金では みんなの学費まで工面できなくて…。貯金ももうわずかになってしまったし。手紙は出したものの、返事がないことも覚悟してたんだけど、かかは返事をくれてね 。荷物まとめてこっちにおいでって。私は電話で ありがとうございますって伝えて―」気づいたように常子が口を挟む。「ということは、私たちは東京にいくということですか?」「ええ。私の実家に」展開の早さについていけない姉妹の様子にようよう気づいた君子。慌てて言葉をつなぐ。「あ。もちろんあなた達が賛成してくれたなら、なんだけど…どうかしら?」「「「・・・」」」---寝室「どうしたもんじゃろの~。・・・毬ちゃんどう思う?」「よく分からない。でも今までだって、ととがいなくてなんとかなったんだし。これからも皆で力を合わせれば、何とかなるんじゃないかなあ」「生活はね。でもこのまま 浜松にいたら、学校に行けなくなるのは確かね」「…。そんな、わたし…」「前にね、かかが言ってた。私たちが学校に通うのはととの願いなんだって」「トトが?どうして?」「学校でいろんなこと学んでほしいんだって」「へえ。…だからって…、かかがずっと仲たがいしてたおばあさまと一緒に暮らすなんて ちょっと心配」「大丈夫よ かかのお母さんだもん」美子「ねえ、東京には美味しいものある ?」「! そりゃあ、あるでしょう。都会だもの」「じゃあ、わたし東京にいく!わたしハヤシライス食べたいんだ♪あと、サンドイッチに、クリームパンも」「もう(笑)よっちゃんは~」「 あとオムレツでしょ。他にも・・・」---台所で朝食の準備をしている君子。姉妹がそろってやってくる。「おはようございます。夕べ、遅くまで話し合いました。東京で、おばあさまのお世話になりたいと思います」驚きと喜びの表情を浮かべる君子「いいの?」「はい。…本当は心配も不安もあります。でもカカを育てた人だから、どうしてもお会いしたいなって。それにどんな人かは会ってみないと分からないし」美子「私はハヤシライス♪」君子「え?」「くすくす。昨日東京に行ったら何が食べたいかって話になったんです。そしたら寝るのが遅くなってしまって」鞠子「私はワッフルかな」美子「それはわたし~!」常子「じゃあ、わたしはプリン」「それもわたし~!」くすくすくす。そうして、引っ越しが決まった。------引っ越しの日。近所の人?にも手伝ってもらい大忙し。走り回る常子。「お願いしますね」「かか手伝います」そうした中で見つけたのは箱に入ったたくさんの貝殻。「これ、懐かしい~!」美子「? なんなの?」「昔みんなで集めたのよ。ととも一緒にお出かけしてね。誰が一番大きな貝殻を集めるかって競争して。」美子「…全然覚えてない」常子「あー・・・あっ!この一番大きいの見つけたのよっちゃんなんだよ。ととすっごい褒めてさー」「そうそう!」「ほら、耳に当てておーい、波の音が聞こえるぞーってやってね」そう言って貝殻を耳に当てる常子。美子「・・・ほんとだ、聞こえる!」「じゃあ、私も」「私も」みんなそれぞれ、貝殻を耳にあて、目をつぶるざざー・・・ゆったりした波音が聞こえ・・・おほん!「あのー、まだかいや~?」遠慮しながら声を掛けるおじさん。「ああ!ごめんなさい!」そうしてまた片付けを再開!!ふじさん、ふじさん…掛け声をかけて運び出す。ピカソの絵も持っていき、家訓もしっかり包んで。もちろん家族の写真も大切にしまいます。そうして、全ての荷づくりを終え、荷物をリヤカーで男たちが運んでいった。見送る君子・美子・鞠子。「ふう、戻りましょうか」家の中には先に戻っていた常子が柱を触っていた。家の中はからっぽになってしまっても、思い出は残ったまま。何よりも竹蔵との思い出がたくさん詰まっていた。「常子?どうしたの?」常子は畳の上で一人正座をしていた。「んー…ととのこと、思い出してただけ」その言葉に、みんながゆっくりと座り込む。正座で。そうそれは、かつての自分の居場所。竹蔵がいた頃の食卓での座っていた場所だった。(いただきます)(とと、おいしい?)(おいしいです)懐かしく大切な思い出。それをしばらくの間だけ、噛みしめて常子は立ち上がる。みんなも。そして思い出をいくつ染むように丁寧に家の掃除を始めるのだった。「ありがとうございました」家に感謝を込めて。つづく感想!ラストは反則です。あの畳が食卓なんて、全然気づかなかった。簡単に泣かない家族にも余計にグッときます。そうですよね。もう竹蔵の死から数年が経過し、悲しさは丸くなって優しい思い出として残っているんでしょう。泣かそうとするべたなドラマの数倍泣けます。こうしたリアルさに弱いんです。年をとってからドキュメントにめっぽう弱いの。それにしても、恋の火が付いた玉置長男、完無視でしたね(笑)まあ、尺的にムリだし流れが乱れるから、致し方ないんですが。花アンみたく幼馴染再開ルートが出てくるんかな?今後に期待~! PR