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今日の とと姉ちゃん【感想・レビュー・あらすじ・朝ドラ】なゆログ

NHKの2016朝ドラ「とと姉ちゃん」のあらすじ・感想・絵日記。他にも関連情報をご紹介します。

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公式サイトのあらすじ

第2週
「常子、妹のために走る」
4月11日(月)~4月16日(土)
“とと”の代わりを務めることになった常子(高畑充希)は、近所の男性陣に負けじと奮闘する毎日をおくる。そんな中、三女・美子(根岸姫奈)は父親を自慢する同級生を羨むあまり、次第に友達と距離を置くようになる。そんなとき、常子は地区の運動会で二人三脚に出場する。運動会前日、母・君子(木村多江)は思わぬ怪我で、次女・鞠子(相楽樹)が代わりに出ることに。美子を励ますため、どうしても一位を狙いたい常子だが…。

運動会のシーンは番宣の度に見かけたので、見せ場なんだろうな~と期待しております。
3姉妹のキャストもメインに変わりますが、今のクオリティをぜひ維持していってほしいですね。
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4/11(月) 今日のとと姉ちゃん


消防団が威勢よく訓練をしている中、一人女の子が混じっています。

「どうして女がおるんだ?消防団は戸主か長男がやるもんだろう」

「あ、私が家長です。父代わりなので」」

明るい笑顔で常子は今日も頑張っています。

---

母の君子は、父の働いていた工場で「検反」という仕事を始めました。

それと会社からの遺族援助で暮らしを支えています。


長女、常子は高等女学校の4年生。

クラスメートと先生にあだ名をつけて笑いあったり、クラスの人気者です。

次女、鞠子は3年生。

成績優秀な優等生です。

こうして、家族のみんなは父の死後、前向きに頑張っていたのですが、

三女の美子だけは、最近様子が変でした。


---

常子と鞠子が学校から一緒に帰る途中、幼馴染の「玉置三兄弟」に絡まれます。

姉妹はてんで相手にしないのに3兄弟の年が姉妹と同じためか、いつも突っかかってくるのでした。

「ととね~ちゃん!いいな~、俺んちの父ちゃんになってくれよ~げへへ」

「こんな汚い弟いりません」

「ばっかみたい」

つんと、無視を決め込みますが、その後ろ姿に三男が言います。

「お前んちの美子なー!いっつも暗い顔して鬱陶しいから、学校にもうくんなって言っとけよなー!」

姉妹は、何言ってんだろうね、という感じで相手にしません。

家に帰ると美子がちょうど出かけようとしていました。

「どうしたの?今日はお夕飯作るのお手伝いするって約束でしょ?」

「えー、ちょっと…」

玄関で3人がもめていると、そこに男の人がやってきます。

「先生!」

「やあ、常子さん、鞠子さん久しぶりですね。今日は美子さんのことでお話しにきたのですが…あれ?聞いてないですか?」

罰の悪そうな顔の美子。

居間に先生と常子の二人。

「えっと、お母さんは?」

「母は仕事中です。あの私に話してくださいませんか?
私は戸籍上でもこの家の戸主ですし、そのように扱ってほしいんです」

「…すみません。そうですね。

実は、美子さんの様子が最近気になって、暗い顔していつも一人でいるんです」


---

縁側、美子と常子の二人。

「あのね、最初は仲良くしてるの。

でも皆だんだんとトトとカカの話をするようになるの。

私は話せることがないから…そうしてる内に話さなくなっちゃった」


「美子もトトとの思い出、あるじゃない?ほら皆で紅葉狩りに行ったこととか」

「トトとの思い出は減るばっかりだもん。もう増えない。
いいなー、みんなトトがいて」

「…そうだよねー。つらいよね…。

でも美子には家族のみんながいるじゃない。皆で思い出いっぱい作ったらいいよ」

「えー、例えば?」

「ん~」


君子と鞠子が登場。

「ねえ、美子。私もね、工場で働くようになって、はじめは暗い顔ばっかりしていたの。
でもね、このままじゃいけないと思って。
無理にでも明るい顔をするようにしたの。
そうしたら、少しずつ話しかけてもらえるようになったわ。

美子も明るい顔をしてみたらどうかしら?」

「でも、楽しくもないのに笑えない」

「美子、見て見て

ほら、おはじきおばけ~」

おはじきを両目に挟んだ常子。キョトンとする美子。

「何それ」

「それ、つまんないよ」

「えー、そうかな?ホラ、こんなのも思い出したら笑えるかもしれないじゃない。

あ、じゃ鞠子やってよ」

「やだよっ」

あはははは。みんな笑顔になりました。


---

常子はトトになると決めた時、3つの目標を決めました。
1、家族を守る
2、鞠子、美子をきちんと嫁に出す
3、家を建てる

---
翌日。昨日の光景や母の言葉をを思い出して、ほんのり笑みを浮かべる美子。

それを見て、隣の男の子(3馬鹿か?)が「きーもちわりー」とからかいます。

一方、お昼に常子は美子のお弁当まで間違って持ってきてしまったことに気づきます。

教室を飛び出して、美子の小学校にお弁当を届けようとする常子。


つづく





感想!

いのっちじゃないけど、三馬鹿しめたるぞー!!!(゚Д゚)ノ

よくも私の美子ちゃんを・・・

天真爛漫な美子ちゃんの性格変化にちょっとショックですが、

よく考えるとまだまだ甘えたい盛りですもんね。

いろいろ、考えちゃってもしょうがないよね。

大丈夫、とと姉が笑顔を取り戻してくれるよ!


だけど、常子さん。

目標に自分が嫁ぐことが入ってないよ(笑)男らしいわ~。

4/11(月) 今日のとと姉ちゃん 第8話(第二週)

お弁当を届けに来た常子。


教室の中でひとり、ぽつんと座っている美子を発見。


コソッ「まだ話しかけてないの?」


「いーの!」プイ


横から3馬鹿の弟「あれ、トトねーちゃんじゃねえか。何しに来たんだよッ」


にやりと笑って教壇に向かう常子。


「えー、皆さん。最近、東京はもとより、ここ浜松でも大流行のものまねがあります。」


皆が注目をする中、後ろを向いたと思ったら、こちらにくるりと向き直す。


その鼻の下にはチョーク。鼻と唇で挟んでます。


みんな大喜び「たこ!」「大仏」


「ちがうちがう、和をもって~とおとしとなす~。


そう、聖徳太子でーす」


すごーい、おもしろーい!教室中が大盛り上がり。


「実は、このオモシロイものまねを考えた子がこのクラスにいます。それは、美子です!」


へえー、すごいなー。にわかに美子の株があがります。


「さらに!私がおなかが減ったな~と言ったら、美子はこう言ったんです」


振り向いてお尻をポンとやる常子。


「ほら、桃があるよ」ドヤ!…シーン。


「あ、あれ?これダメ?」


3馬鹿弟再び「お前、女のくせにそんなことしてんのかよ~」皆のからかい、くすくす笑い…


「もうやめて!」「美子」「帰ってよ!」常子を教室から締め出します。


-------


家。落ち込む常子。「しまった…」


鞠子「余計な事するから。それじゃ美子、ますます話さなくなっちゃうわ。それにしても美子遅いわね。


もしかして、帰ってきたくないのかな」


玄関が空く音。


「美子!おかえりなさーい」


いたのは町内のおばさん。


「はい、これ。運動会の案内。あと、ほらいらっしゃい」


「? …美子!」


「家の前をウロウロしてたから。なに?喧嘩でもしたの?」


「ははは…」






「よっちゃん、今日はごめんね。あ、おわびに今日の晩御飯、よっちゃんの好きなものにしてあげる!なにがいいかな~」


「あの後ずっと笑われた!もうトト姉なんて信じない!」




---


翌日、授業中「はー、どうしたもんじゃろの~」悩む常子。




ひとりで帰る美子。向かいから来るのは父と娘。楽し気に話している。


それを見てトトとの記憶がよみがえる。


そこにちょうど帰宅中だった常子と鞠子が合流。


「よっちゃん!いっしょに帰ろう」


そってしておけという鞠子。


そうして3人いるところにまた3馬鹿が絡んでくる。


「おっ、ととねえちゃんじゃねーか。なんで制服なんて来てるんだよ」


「美子じゃん。桃尻よしこー」


「止めて!」


駆け出す美子。追う鞠子。


「トトなのに、仕事してねーのかよ!」「!」


言い返せない常子。




---


家。


鞠子「もう美子のことはそっとしときましょ。ほら、私たちだってそうでしょ?
構われると余計意固地になっちゃうじゃない」


「トトもそうしたのかなぁ。


いつもそう考えるの。きっとトトだったら…お友達の仲も上手に取り持ってくれるんだろうな」


「トト姉…」




カンカンカン!


火事を知らせる鐘が鳴り響く。素早く法被とバケツをもって現場へ向かう常子。


燃え盛る炎。


戸惑いながらも、何とか消火しようと水をくむのだが、走り回る男たちにぶつかり、こぼれてしまう。


「なにやってんだ!どかんかい!」
「ひっこんでろ!邪魔だ!」


めげずに再び水をくむ常子。しかしまたぶつかります。


相手は三兄弟の長男。


「いいかげんにしろよ!おめえはしょせん女なんだよ!邪魔すんな!」


「……」


---
海をひとりみつめる常子。




美子にとっても、小橋家にとっても「トト」の代わりになりきれない自分に悩むのだった。









感想!


再び言いたい!映画か!(゚Д゚)ノ


ロケが多く見ているだけで贅沢な気分になるのはもとより、このたっぷりとした間の取り方に感動します。


火事現場での常子の悔しさ。ふがいなさを感じていることが痛いほど伝わってきました。


あんた、十分にがんばってるから!


ただ、今回に関しては美子ちゃんの気持ちも分かる…。


友達の前で身内に面白いよ~って言われるの程、羞恥プレイってなくない?


はじめのは株が上がってましたが、自分だったらそれでも耐えられん。

4/13(水) 今日のとと姉ちゃん 第10話(第二週)

鞠子と美子が家に帰ると、誰かがいます。


驚いて見てみるとご飯を食べているおじさんでした。


「鍵がかかっていたのに」


「あ~便所の鍵が開いてたぞ」


「えっ、あそこから入ってきたの?もう、勝手にご飯を食べて…」


話を聞くと叔父は今も転々と職を変えているようだ。そこに常子も帰宅。


「おうおう、元気がねえじゃねえか」


「は~…」


「じゃあ美子遊ぶか?」


プイっと行ってしまう美子。


「なんだよ、喧嘩でもしてんのか?だめだな~、ったく。


トト姉もだめじゃねえか。こんな時兄貴がいたら、簡単に仲直りさせれてるだろ?」


それを聞いてますますため息を深くする常子。


その時鞠子の叫び声。


「あー!おじさん!米櫃のお米、勝手にたべちゃったの?もう全然ないじゃない!」


「えっ、いや。はじめっから、そんなに残ってなかったぞ」


「もう、一週間の分を計算して買ってるのに」


「あ~そろそろ帰ろっかな。あ、今度の仕事な当たればでかいから!それがうまくいったらなんでもたらふく食わせてやるからよ。じゃ!」


---


夜、今には君子と常子。


君子「おじさんも困ったものねえ。もう、お米は買うしかないかしら」」


「そうなると、来週分の食費が減ってしまいます。


この先の予定もくるってきちゃうし…。


かか。やっぱり学校をやめて働きたい。トトとしてちゃんとお金を稼ぎたいです」


「そのことはちゃんと話しあったでしょう?」


「あの時とは違います。私ももう15です」


「15で働いてもいくらも稼げませんよ。


それに、常子には学校に行っていろんなことを身に付けてほしいの。


トトもそう思っていたはずよ。


それに今の新しい社長さんもあなた達が学校に行くのを応援してくださってるの。


援助も続けて頂いてるし。だから、あなたはお金の心配しなくていいのよ。


ね?この話は終わり」


---


家。鞠子と常子。


「はー…」


「どうかした?」


「んー、なんか悔しくて。


お金も稼げない。よッちゃんの悩みも解決できない。


これじゃ、ととの代わりをやってるとはとても言えないもの」


「ああー…」同情的な表情の鞠子。


「でもまずは目先のおコメ問題を何とかしましょうよ。


例えば、今週はおかずだけで乗り切るとか」


その時、常子の目に机の上にあった一枚のチラシがうつる。


「あー!!町内運動会!」


大声に君子も駆けつける。


「二人三脚!一位にはなんと…「「「お米一俵!」」」




「これでおコメ問題も解決ね!」


鞠子「いや~…だって男の人も出るのよ。勝てないわよ。


あ、私は出ないからね。ほら、運動からっきしなの知ってるでしょ」


グイッと君子に顔を近づける常子。


君子「えっ私?」


「お米のために、一緒に走りましょう!」


「あ、あ、あははは」


常子の迫力に同意させられる君子でした。


鞠子「でも思い出すな~。確か、トトと山田さんで一緒に走って一位取ったよね」


「あんなに男前なトト、はじめてみたかも(笑」


「美子も飛び跳ねて喜んでたっけ」


常子「私も一位になったら、美子喜んでくれるかなあ」


そうしてトト姉の闘志に火が付きました。


その後は練習の日々。


常子も美子も頑張ります。


---


美子と鞠子。街中。掲示板に注意書き。


「危ないね。気を付けないとね。


ねえねえ、あの二人、一位になったらすごいと思わない?」


「無理だよ!男の人も出るのに」


「…練習見に行ってみよっか?」


「いい!」


---


イチニ、イチニ。


砂浜で練習しているふたり。


遠くからそれをみる鞠子と美子。


「ほら行こうよ。せっかくだから近くで応援しようよ」


「ここでいい」


---


工場。


山田に走るコツを聞く君子。


「うーん、あの時は無我夢中だったからなぁ。


今考えてみると、無心だったのがよかったのかなぁ」


「はぁ…あ!」


転んでしまう、君子。


心配する山田に大丈夫、と手を振って見せます。


でも翌日…。


「い――――や―――――!」


手首が大きく腫れてしまいました。


常子「かか、無理しなくていいから」


「でも…あんなに練習したのに」


「きっと、逆の立場ならカカは私に走らせないと思います」


「ごめんなさいね」


「一番悔しいのはカカだもの。気にしないでください」


鞠子「じゃあ、二人三脚は欠場ってことね」


「え?どうして?出ればいいじゃない」


「私もそう思うわ、鞠子」


キョトンとした表情で鞠子をみるふたり。


「え!


嫌よ、私出ないっていったじゃない」


「お願い!


お米がもらえなくなっちゃうし」


「私からもお願い、鞠子」


「もう…いや~!!」




つづく







感想!




15分ずっとニコニコでした。


ほのぼのコメディがすっごく上手い!文章で上手く伝えられないのが残念です。


特に君子さんがすばらしい!


木村多江さんってこんなにコメディが上手い方だったんですね。


見てると思わずクスリ、となってしまう。


さてさて、主題にもなってる運動会ですが


美子の学校のもので親子競技に父役で常子が出て活躍、なんて流れかと思ったら


お米のためだったんですね(笑


もちろん、よっちゃん問題も絡んでますが。


運動音痴としてシンパシーを感じるまりちゃんの活躍に期待です!


明日も楽しみ~





4/14(木) 今日のとと姉ちゃん 第11話(第二週)

運動会がやってきました。

君子「あっちで2人、練習しているみたいよ。行ってみましょ」

美子「いい!勝てっこないよ。男の人も出るんだよ。

とと姉ちゃん、諦め悪いんだから…あーあ、トトがいればいいのに…」

「…」

---

練習する常子と鞠子。

「はあはあ、まりちゃん、もっと思いっきり走っていいんだよ」

「ゼイゼイ…これで全力なんですが…」

「…。そう、頑張りましょ」

「やっぱりムリ。出るの止める」

「えっ、ダメだよ。出ようよ」

「もういいじゃない、お米欲しいのは分かるけど…」

「そうじゃなくて。

一位になって、美子を喜ばせたい。

トトみたいに美子に認めてもらいたいの」

「…。わかったよ。でもあの3馬鹿も出るのよ。勝てっこないよ」

そこに三馬鹿の上2人が登場。

「わかってんじゃねえか。そうそう、俺たちに勝てる訳ねえだろ」からかってくる。

「行こ」

「なんだよ。無視すんのかよ。お前らのトーちゃんはちゃんとしたしつけもしなかったんだなぁ。ああ~ん?」

ぴく

「なんですって?

ちょっともう一回いってみなさい」

食ってかかる常子を後ろから羽交い絞めにしてとめる鞠子。

馬鹿兄弟は笑いながら立ち去る。

「なんで止めるのよ!悔しくないの?」

「悔やしいよ。悔しいから…人前で大恥をかかせてやりましょう!」

闘志を燃やす鞠子。

「うん!」

「あ。…でも、どうやって勝ったらいいのかしら」

「うーん…あ」

常子の視線の先には富士山が見えた。

「富士山」

「?」

「富士山のことだけ考えて、無心になって走るの。無心になってひたすら足を前に出す。どう?」

「ふじさん…、うん」

そして二人三脚本番。

姉妹二人は盛り上がる歓声をよそに、ぶつぶつ何かをつぶやいている。

ふじさん、ふじさん、ふじさん、ふじさん…

ぱーん!スタート。

2人は「ふじさん」を掛け声に順調に走り出す。

一位は三馬鹿。順位は真ん中くらいか?それでもペースを乱さず、一心不乱に走る。

「がんばれー!」

三馬鹿の家族が応援している。その時、つい観客の方を見てしまった長男、バランスを崩して二人は転んでしまう。

それを抜き去る小橋姉妹。

美子はその様子をじっと見ていた。

トトが走り抜ける光景がよみがえる。「と-とー、頑張れー」飛び跳ねて応援しているのは幼いころの自分だ。

走り続ける姉たち。

美子の頭には次々といろんな光景が浮かんでは消えた。常子がトト姉ちゃんになってからの思い出だ。

トトになると宣言したとと姉

家族を守る、という家訓を作ったとと姉。

悩みを聞いてくれたとと姉。

「がんばれ・・・がんばれーー!

ととねえちゃーん!!」

美子の声援に君子は泣きそうな顔をする。そして君子も応援する。

「がんばれー、がんばれー!」

ラストスパート。三馬鹿がいつの間にか、姉妹のすぐ後ろまでやってきていた。

結果は…わずかの差で、勝利!!

全力で走った姉妹、寝転がって息をつく。

「はあはあ、何位だったのかな」

そうしていると、係の人が順位の旗を持ってきた。そこに書いてあるのは大きな3の文字。

「3位か~」

でも、満足そうな姉妹。

一方、三馬鹿。

「くっそー、兄ちゃんが焦るからだ」

ふてくされて立ち去る弟。

そこに常子がやってくる。

「何しに来たんだよ」

「んー、お礼言いに。アンタ達のおかげで毬ちゃんが本気出してくれたから。 ありがと」

「…」

「あ、何これ!ケガしてるじゃない!」

長男の膝がすりむけている。

手拭いで拭いてやる常子。その様子を驚きつつ、見つめる長男。

「い、いいよ」

「だめよ!ケガはすぐにキレイにしないとダメだって習ったでしょ」

じっと見とれる長男。そこに鞠子が通りかかる。

「とと姉、何してるの?お米もらえるらしいよ?」

「えっ、三位だよ?」

「三位までお米がもらえるらしいの。三位だとお米5升だって」

「やったー♪ あ、じゃあ後は自分でね」

「…」

---

「勝って手にしたお米は美味じゃのー♪」

お米を噛みしめる常子。その様子にくすくす笑う君子達。

ふと思い直したような顔をして常子は居住まいを正すと美子に向き直った。

「よっちゃん、今日は、ごめんね?

ホントは一位になりたかったけど、ダメだった」

「…。ううん。すごかったよ。見ててワクワクした。

それにね!あの後みんなにすっごい褒められたの。お前の姉ちゃんすごいなーって。

あんなお姉ちゃん欲しいって。あの三馬鹿の弟も言ってきたんだよ。

皆はトトがいていいなーって思ってたけど、私もみんなにそう思われることがあったんだ」

嬉しそうに笑う美子。

「まり姉もありがと。あと、今まで、ごめんなさい」

「ううん、私も独りよがりだったかも。私こそごめんなさい」

君子「気張り過ぎだったんじゃないかしら?

トトはトト。とと姉はとと姉。それでいいんじゃない」

ニコッと笑う常子。…とその時、どんどんどん!乱暴に玄関が叩かれる音が響いた。

掲示板の注意書きを思い出す鞠子。

「もしかして…泥棒?」

「よし」ほうきを手に、ひとり玄関に向かう常子。

「つねこ~~~」怯える君子は姉妹とともに部屋からその様子をうかがう。

「…だれだーーー!!」

「うわーーー!」

勢いよく扉をあけるとそこにいたのは会社の社長さんだった。

「あ、あれ、社長さん?ごめんなさい」

「どうなさったんですか?お顔が赤いですが」

「いや・・・これはちょっと一杯ひっかけて」

居間へ通された社長。

天気の話などを不自然にするも、君子に促され、この家に来た理由を話す。

「実は…援助を打ち切らせてもらいたいのです」

つづく




感想!

泣いた( ;∀;)

毎日泣けるわ!よしこちゃーん!よく応援したね。

そしてその後、きちんと謝れる姿、なんと素晴らしい…うちの子になって~!

そして、3馬鹿。

好きになっちゃいましたね。あれは。

まあ有りがちではあるけどおいしいよね~。

ただいのっちが言っていた、今までのからかいは好きだからじゃなかったのかよ、ってのは確かにな~と思いました。

ま、たぶん無意識に気になってたんだと思いますよ。

治療はあくまできっかけってことで。

どっちかいうとまりちゃん辺りが三馬鹿と恋仲になると読んでたのでそこは意外だったけど、やっぱり主人公の恋模様は朝ドラには必須だよね。

何にしてもさらに盛り上がってきた!

明日も楽しみ♪

東京フラグ立ちました♪ 4/16(土)今日のとと姉ちゃん 第12話(第二週)

「めかけってあの妾?まさか、そんなわけ…」
「でも金に困ってんのはたしかだよな~。姉さんが紹介してもらいたいと思っても仕方ねえよな。
じゃ、もういかねえと。新潟ではちみつの行商が儲かるって話があったんだよ。じゃな」
「ちょっ、ちょっと」
無責任にも難問だけを出して置いたまま立ち去る哲郎を、姉妹は茫然と見送るのだった。

---
「どうしよう…」
「やっぱり、お金稼ぐしかないんじゃない?お金さえあれば、かかはそんなところに行かなくて済むんだもん」
「でも・・・私たちだけで?」
「うん…でも、やるしかないじゃない」
そうして、家に帰りついた姉妹。
「常子―。鞠子ー。お夕飯の支度、手伝って―」
「「はい」」
---
翌日から、常子と鞠子はあちこちに仕事がないか探して回った。が、
「女なんか足手まといだぜ」
結局、女が仕事をすることがいかに難しいことか痛感するだけであった。
---
家計簿をつける君子。「ふーん、ふん、ふん♪」楽し気な鼻歌を歌っている。
その様子を寝室から伺っていたのは鞠子だ。
美子をポンポンと布団で寝付かせている常子に声を掛ける。
「ああ、不安になってきた…。かかが鼻歌を歌う時って 不安な気持ちで悩んでいる時が多いと思うの」
美子は寝付いたのだろう。常子が鏡台の方へ移動する。
「毬ちゃんも、気が付いてたかー」
「ねえ、引き受けようとしてるのかな、断ろうとしているのかな」
「そんなの分からないわよ」そう言いつつ、爪を切り出す常子。
「あ 駄目よ。夜に爪をきると早死にするっていうじゃない」
「ふふ、意外とそういうの、気にするんだ。
あのね。夜と爪で 世を詰める、つまり早死にっていう意味になるでしょ。つまり、しゃれみたいなもんらしいわよ」
「へえ、そうなんだ」
「それだけじゃないのよ」
「かか!」
襖を開けて入ってきたのは君子だ。
「おふろに行こうと思ったら耳に入っちゃって。
昔ね、お百姓さんたちがまだ貧しかったころ、夜は灯りもまともに付けれなくてまっくらだったらしいの。
そんな暗い中で爪を切っていたら、傷をつくってしまって。そこからばい菌が入って
手足をなくしたり、なくなることもあったそうよ。
迷信めいたものにして昔の人の知恵を伝えているのね。
おじゃましました。おやすみなさい」
そうして立ち去ろうとする母を呼び止める常子。
「かか!…えっと、
最近、なにか悩んでいる事ないですか?なんとなくそういう風に見えたから…」
「あら、態度に出ちゃっていたのね…。ごめんなさい。
でも大丈夫。たしかに悩んでたことあったんだけど、答えは出したから。
あなた達は何も心配しなくていいのよ」
そう言って立ち去る君子。
残された姉妹は…
「「あああああ~!! どっち、どっち?」」
常子「でも、どっちにしろお金あれば行かなくて済むわけだから。・・・あ。はと!
ほら、おじさんが大阪じゃ食用にしていて高く売れるって言ってたじゃない。
捕まえたらお金になるわ」
鞠子「…どうかなー、おじさんの言ってたことだし」
「じゃあ他に何ができるの!?かかがお妾さんになってもいいの?」
「う、うん。そうよね。やるわ」
「私もやるー♪ わたしも鳩、捕まえる!」
「美子、あなた起きてたの!?」
そうして鳩大作戦が始まった。
一方、仏壇の前では君子が遺影を見つめてひとり、ため息をついていた。
---
肉屋のおじさん「鳩?ああ1羽○銭で買い取るにー」
「「「おー♪」」」
「おじさん、ホントのこと言ってたんだ。おじさん、ありがとう。
頑張って鳩をたくさん捕まえてくるね」
そう言って走り去る姉妹。
「え?捕まえるって…、おーい!」おじさんが声を掛けた時にはすでにはるか彼方なのだった。
---
「かかれー!」
「えいッ」
網で掬おうと奮闘するも、当然全く捕まらない。
---
君子は手紙をしたためていた。その手紙には「生活」「 援助」などの言葉が並ぶ。
いったい誰に送るのか。
---
作戦を練り直した姉妹たち。
カゴに罠を付けてまつ戦法に変更だ。ただ待てども待てども・・・来ない。
「ねー、まだー?」
「焦らないの。鳩が我々を意識しなくなったその時が勝負!」
「「・・・はーい」」
その時一羽の鳩が近づく。と、と、と…
エイッ!
「「やったー!!」」
常子「まだまだ行くわよ」ドヤ!
---
鞠子「ひーふーみーよー・・・10羽ってことは「「「5円!?」」」
おおーーーー!盛り上がる三姉妹。
一方、郵便受けを見る君子。手紙が来ている。それを読み一人考えこむ。
---
「ええっ!買い取れないってどういうことですか!?」
「だからー!注意しようとしたらその前にいなくなっちまったもんだから。
これはみんな土鳩!売れるのはキジバトだよ!こんなの一銭の価値もねえよ」
「ええ~…」肩を落とす三姉妹。
---
「じゃあ、お世話になります」大家のうちで電話を掛ける君子。
---
「「「ただ今 帰りましたー」」」
「かかー?」
「かか、どこにもいないよ。早番だからもう帰ってるはずなのに」
「とと姉!」「なあに?毬ちゃん」
「かかのお着物が!余所行きのいいお着物が…」
着物はなくなっており、それを包んでいた紙だけが残っている。ということは余所行きの服を着て出かけたのだ。どこに?嫌な不安がよぎる。
美子「かかの髪飾りもない!」」
不安が確信に変わる。
「かか!」
---
かかー かかー
急いで探し回る3姉妹。いた…違う、人違いだ。いない、どこにも。
町中探し回って、海岸まで探して。それでもいない。
「いた?」「ううん」「こっちもいない」
そうして荒い息をつく顔をふと上げると、長い橋の上、一人歩くかかを見つけた。
「かかー!!」
叫んで三人が君子に抱き着く。
「待ってください!私なんでもしますから」
「行かないでー」
「そうです。ちゃんとした鳩をつかまえれば何とかなるかも」
君子「鳩?? ちょっと待って、どういうこと?」
「だって かか。私たちのためにお妾さんになろうとしてたんでしょ。そんなの嫌です。ひとりで抱え込むなんて、止めて下さい!!」
唖然とする君子。その後、それは笑顔に変わる。「あはは、ちょっと座りましょ」
---
「まず言っておきます。私はお妾さんになるつもりはありません。
第一お話を頂いた後、すぐにお断りしたのよ」
それを聞いて美子に視線を向ける常子と鞠子。
「そういえば、最後まで聞かなかったかも…」少しばつが悪そうな美子。
ほっとするも、新たな疑問が出てくる。
「では、かかはどこに行こうとしていたのですか?」
「…女学校です。転校の手続きについてちゃんと聞こうと思って…」
「転校?」
気まずそうな君子。
「実はね、母のところにお世話になるかどうか、悩んでいたの。
私の母。あなた達のおばあさま」
鞠子「え、でもかかのおばあさまはもう亡くなってるはずじゃ…」
思ってもいない人の名を聞き、呆然とする姉妹なのだった。
つづく

感想!
はい、安心の展開。私たちの君子さんはやっぱりお妾さんなんか行きませんでしたよ~(*´▽`*)
分かってたけどね!
思いの外、思わせぶりな描写を差し込んでてびっくりしました。
でもこうして見るととても素敵で母性溢れる「かか」だった君子さんなのに、色気のある女の顔に見えるもんだから、女優さんってすごい!
夜に爪を切る話はトリビアで感心しました。なるほどねー。
ただ夜に爪を切る迷信ってうちの辺りだと『親の死に目に会えない』だった気がするけど…どうだったかな。
ともかく、来週は江戸っ子チャキチャキ美しい おばあさまに会えるので こりゃまた楽しみです♪